欠陥だらけのわたしたち

心や身体や思想や病気や音楽やファッションやメイクなどについてなんとなく書き留めておくためのブログです

中学生の自分とファッションと空間恐怖症①

ギャルメイクをしたいのだが、やり方がわからないのと、服を持っていないのと、もうギャルメイクをやっている人がいないんじゃないかという不安と、ギャルズの結末が思い出せないもやもやと、ギャルは何を使ってメイクしてるんだろう。

私(33)は小中学生のころ割とギャルに憧れていた。雑誌を読んでいたせいもあるし、持ち上がりの付属で小学校時代の友達が皆カーストが高くおしゃれだったからである。

私の学年ではカースト最上位はむしろ綺麗系で、ギャル要素ちょっと持ちながら美人、ちょっと生意気、がベストポジションであった。中学入学当時はカーストが上の方だった私もバドミントン部に入った。私の学校ではカーストが高い女子はテニス部かバドミントン部に入るのである。なぜかはわからない。なぜかそうなっていた。テニス部は男の先輩がちゃらくてイケメンで、バドミントン部は女の先輩がいけてたからだと思う。しかも私服だった。

小学校時代何とかカースト上位にいた私は、金銭的にも親の教育方針的にも仲間たちの「子供」→「女」への変化についていけず、おまけに本当に仲の良かった子とはクラスが離れ、端的に言うとカースト上位のみんなからは名前呼ばれから名字呼ばれまで陥落したのだが、今思うと地味だったからでなくびくびくしていたからだと思うし、自分が先に名字呼びしてしまったような気もする。

陥落したが「そこまで派手でないがモテる女子がいるグループ」に一人だけモテない女子として所属していた。謙遜ではなく事実である。事実なので恐怖のチョコレート事件(好きな人の家にチョコレートをポストインしたが気付かれない振りをされる)を引き起こしてしまった。一応言い訳すると家は近かった。

嫌われ女子というよりは地味な女子だった。いてもいなくてもいい、そんな女子だった(と思う)。そして元々の素質は多分そっちである。地味故に浮いて目立ってしまう、みたいなことはたまにあった。今昔の自分に会えたら言いたいことは「素材はいい。前を向け。眉は整えろ。相手の目をしっかり見て話せ。お腹が痛くなったら堂々と手を上げて教室を出ろ。大丈夫だ。毎時間お腹が痛くなったら毎時間堂々と手を上げろ。大丈夫だ!!!」くらいだろうか。本題を忘れました。私は自分の状態を「空間恐怖症」と呼んでいたが、おそらくパニック障害か場面恐怖だと思う。強迫観念もかなりあった。

それまでも結構おかしかったが、中3~高3までかなり挙動のおかしな人として生きてしまった。だが心配いらない。お前は30過ぎても挙動がおかしい人として普通に生きている。めまいに耐えるため机につかまり、冷や汗をかきながら、時間があまると紙の裏に必死で好きな曲の歌詞を書くことで現実から意識を切り離してやり過ごしたテストたちを経て高校に受かる。挙動はおかしいが高校では女子にモテ、挙動はおかしいが大学では男子にモテる。お前が派手な格好を選んでしまうのはコンプレックスからなのかもしれない。着たかったのに着られなかったから。着られる位置にもいなかったし。会社ではお前くらい挙動がおかしいのに物凄く可愛い女子と友達になれるし、入院した病院ではお前くらいかお前以上何もかも不安定な美女と友達になれる。

お前はずっと挙動が不信なままだし不安定なままだが、本当の友達と信じた相手は今も全員お前と友達でいてくれている。大丈夫だ。

中学生の君にスーパーラヴァーズの服を買ってやりたい。けど、浮いちゃうから、そのままでいいと思う。私がお金に執着するのはカーストから転落したからなのかもしれない。