拝啓 三浦春馬さま
私には好きなテレビ番組が2つあり、録画していました。そのうちの特に好きな番組がNHK「世界は欲しいモノにあふれてる」です。JUJUさんと三浦春馬さんが司会を務め、色々な方をゲストに招き、世界中の美しいもの、美味しいもの、素敵な物を紹介する番組です。
私はうつで朝早く起きることが出来ません。何とか昼前に起きると、うつのまま野菜ジュースを飲んだり、パンを一枚食べたりします。そんなとき、「世界は欲しいモノにあふれてる」の録画を見ることにしていました。
花、お茶、布、家具、陶器、宝石など、たくさんの美しいものを特集していましたね。大好きな番組でした。少しの間、自分がうつであることを忘れられました。
私は三浦さんの美しい佇まいが好きでした。育ちの良さを感じさせる丁寧な言葉遣い、色白の綺麗な肌。上品な中にも茶目っ気のある言葉でJUJUさんと会話し、美しい指でカップや硝子工芸、宝石を眺めていましたね。男性なのにあんなに宝石の似合う方がいるとは思いませんでした。白魚のような指先、とまでは言いませんが、男性のごつごつした手と白い指のバランスが完璧だったことを今、思い出しています。
もう貴方の美しく白い指が、紅茶や珈琲のカップを取り上げ、やわらかい動作で飲み物をくちびるへ運ぶ姿を見ることは出来ないのですね。
はにかんだ笑顔も、少年のようになる瞬間も、とても好きでした。癒されていました。
三浦春馬さん、素晴らしい時間をありがとうございました。まだ録画を見終わっていないので、ひとつひとつ、真面目であろうあなたがくれた宝物を見つめたいと思います。
美しく若いあなたの苦しみに、何の関係もない私ですが、思いを馳せることを許してください。
神様は貴方を丁寧に作りすぎたのでしょうか。貴方の繊細な魂が、穏やかに過ごせますように。
私はずっとあなたを忘れません。素晴らしい時間をありがとうございました。
mei